飯田線中部の前身「三信鉄道」の建設時に、測量技師・現場監督を務めた、アイヌの技術者「川村カネト(川村カ子ト)」氏の生涯を題材とした合唱劇です。
制作のきっかけは、1991年、豊橋市の市民合唱グループで合唱構成「ぞうれっしゃがやってきた」にとりくんだとき、作曲家(当時:数学教師)の藤村記一郎さんに「カネト−炎のアイヌ魂」(沢田猛著:ひくまの出版)を紹介したことからでした。
カネトさんの生き方に感動した藤村さんは、この作品を合唱劇にできないかと、さっそく行動を起こしました。
その後、さまざまな事情から創作が中断しましたが、飯田線全線開通60周年にあたる1997年に創作を再開。ほぼ毎月1回の例会を開き、さまざまな学習討論を重ね、何度もの書き直しを経て、1998年11月に1年をかけて台本完成へこぎつけました。